ニュー・ウェイヴのドリーム・チーム!New Age Steppers(ニュー・エイジ・ステッパーズ)
79年にイギリスで設立された「On-Uサウンド」の設立者でもある、
エイドリアン・シャーウッドが80年に結成したドリーム・チームのようなバンド。
New Age Steppers(ニュー・エイジ・ステッパーズ)。
70年イギリスのニュー・ウェイヴ、ポスト・パンクのバンドのメンバーが参加している。
アヴァンサウンドなダブ・ミュージックとして前例のないサウンドで、今聴いても革新的です。
相変わらずの個人的嗜好で好き勝手にご紹介~!
New Age Steppers(ニュー・エイジ・ステッパーズ)が残したアルバム
80年代に3枚のアルバムをリリースしていったん消滅。
その2000年代になって元スリッツのアリが亡くなるまでレコーディングされたアルバムをリリースしている。
The New Age Steppers (1980年)
ポップ・グループ、スリッツ、クリエイション・レベルなどなど。
当時のポスト・パンク、ニュー・ウェイヴの最先端を行っていた総勢17名が集まった。
一バンドの一アルバムというよりは、一大プロジェクトといった志向のアルバム。
Action Battlefield (1981年)
1stのお祭り的なアルバムとはまた違って、スリッツのアリ・アップが中心に据えられた本作。
全曲レゲエのカバー。
先進的なダブに仕立て上げられたのは、シャーウッドの手腕。
Foundation Steppers (1982年)
それまでの先鋭的なサウンドから、よりルーツ・レゲエに近づき温かみがました作品。
このアルバムを最後に夢のようなこのバンドはいったん解体する。
Love Forever (2012年)
アリ・アップの最後のレコーディング音源が収められたアルバムが00年代になってリリース。
ダブ~ルーツ・レゲエへアリの感性がアップデートされている。
Avant Gardening (2020年)
オルタネイト・トラックやアウトテイク、未発表音源が収録されたアルバム。
オリジナルよりもさらにレアなダブ・バージョンも聴ける。
New Age Steppers(ニュー・エイジ・ステッパーズ)に参加したメンバーとそのバンド
かなりたくさんのバンドが関わったようで(特に1st)、
しかも当時のポスト・パンクに限らず、ニュー・ウェイヴの中心にいたメンバーを、
エイドリアン・シャーウッドが集めていました。
何名かのバンドをさらにご紹介!
The Slits(スリッツ)
2nd以降の中心となるボーカルのAri-Up(アリ・アップ)と、ギターのViv Albertine(ヴィヴ・アルバータイン)が参加。
口述のThe Raincoats(レインコーツ)と共に女性のポスト・パンクの第一人者。
The Pop Group(ポップ・グループ)
Mark Stewart(マーク・スチュワート)が参加。
こういった活動も通していつしかポスト・パンク、ニュー・ウェイヴの重鎮に。
Creation Rebel(クリエイション・レベル)
ドラムのStyle Scott(スタイル・スコット)が参加。
2023年に最新アルバムがリリース。
伝説的なバンドで今も現役。
PIL(パブリック・イメージ・リミテッド)
Keith Levene(キース・レヴィン)がギターで参加。
言わずと知れたニュー・ウェイヴ、ポスト・パンクの超有名バンド。
PIL自体もダブのテイストも加わっている。
ジョン・ライドンも1曲だけ参加している。
Aswad(アスワド)
George Oban(ジョージ・オーバン)がベースで参加。
参加しているバンドの中で商業的な部分で最も成功しているかもしれない。
ダブ、レゲエのメインストリームの有名バンドもこうして参加している。
The Raincoats(レインコーツ)
The Slits(スリッツ)と共に女性のバンドの第一人者。
Vikki (Vicky Aspinal、ヴィッキー・アスピナル)がヴァイオリンで参加。
前衛的なアピール
Rip Rig + Panic(リップ・リグ&パニック)
ギターのJohn Waddington(ジョン・ワディントン)とドラムのBruce Smith(ブルース・スミス)が参加。
二人とももともとはポップ・グループであることからも、コミュニティの強度を感じられます。