【クラウトロック】Cluster|Dieter Moebius(ディーター・メビウス)|名盤アルバム5枚|テクノ、電子音楽|プランク、マニ・ノイマイヤーとの共作も

名盤揃いのDieter Moebius(ディーター・メビウス)の初期作!

クラウト・ロックの電子音楽系の大家、

Cluster

その変な音担当と言われる、

Dieter Moebius(ディーター・メビウス)

バンドでの活動と並行してソロ作、様々なミュージシャンとの共作を発表していることが有名です。

名プロデューサーである、コニー・プランクとの共作はCluster時代からソロでも続いています。

彼の初期の名盤は今のテクノや電子音楽に連綿と続く大名作ばかり!

興味なくても聴いて損なしです!

Moebius(メビウス)初期の名盤5枚!

1,Rastakraut Pasta (’80)

引用元:spotify

なんだか今っぽいローファイ感がある一曲目の「News」。

掴みどころのないブニャブニャとしたミニマルな世界観。

時間の制限がなければ延々と続くかと思うような持続性があります。

その雰囲気は本アルバム全体を通して一貫されてる。

多少の曲調の違いこそあれどこのミニマル・ポップな電子音楽が展開されています。

ローファイでミニマルで、ポップでシンプル。

これは一つのジャンルの完成形なのではないかと。

この音楽の中には偶然性が、実験性が含まれているのでしょう。

一から百までが構築されていたらこうはならないと思うし、

遊び心があって余力があるからこそできるのかな、とか。

もはや、2020年代のエクスペリメンタル・バンドの新譜と言われてもわからない。

時代を超越した名盤。

2,Material (’81)

引用元:spotify

前作から少し様変わりしたように思えます。

ビートがはっきりとして、ニュー・ウェイヴ勃興の80年代だなという感じ。

「Infiltration」にあるようなローファイ感も他では少し薄れて、

曲の輪郭ははっきりとあるかな、という印象。

「Conditionierer」にはポップさもありつつ、ニュー・ウェイヴの時代背景がハッキリ見えるような硬質な、

メタリックな電子音でのビートが、四曲目「Osmo-Fantor」にも金属的なイメージがどこか付いてきます。

よう
よう

全体を通してみれば前作よりも少しシリアスな音像で構成された作品。

3,Zero Set (’83)

引用元:spotify

メビウスとプランクによる前2作に惚れ込んだ、

Guru Guruのドラマー、マニ・ノイマイヤーが自ら売り込んで参加したと言われている作品。

さすが生ドラム、という感じ。

そらに応じてなのか、電子音部隊、

メビウスとプランクは生々しさをノイマイヤーに任せて、

自身達を表現している感じがします。

ラストの「Search Zero」はその実験性とポップさとがない混ぜになって表現された理想的な曲

クラウトロック史上でも歴史的な大名盤は3人の手によって完成しました。

リリースされた当時全く話題にならなかったらしい。。。

同時代の音楽との誤差があってのことなのだと想像できます。

実験性の中にクラウトロックの偉大さ、懐の深さを感じさせてくれます。

よう
よう

21世紀になって発売された”2”も注目です!

引用元:spotify

4,Strange Music (’82)

引用元:spotify

プランクとの共作、「Material」と同じ頃に作られている本作。

硬質でノイジーな音の連続で、よりミニマルに作られているような印象です。

メビウスはClusterの変な音担当、とされていたらしい。

どの作品にも共通してメビウスの存在感がバッチリある。

後半三曲は特に、ブニョブニョしたローファイメビウスに少しざらついた音を重ねた、

エクスペリメンタル・ミュージックになっています。

よう
よう

個人的に最高にカッコいい、、、、!

このアルバムにおけるメビウスのパートナー、ゲルト・ベーアボーム

この人は単なるメビウスの友人で、

ミュージシャンでもないらしいです。。。そんな事あるのか。。

5,Double Cut (’84)

引用元:spotify

本作をもってベーアボームとの共作は終了してしまいます。

前作よりも静かで穏やかな作品です。

音数自体が少なく、大きな音の動きのない曲で構成されています。

ラストの「Doppelshnitt」は約22分の大作。

アルバム通してずっと聴いていられる、

ミニマル・ミュージックの大名盤になっています。

Cluster~Moebiusへクラウト・ロックの歴史は続く

クラスター、メビウス、プランク、ノイマイヤー、、、と、

数珠繋ぎのようになっていくのがまた底知れないクラウトロック。

そこに関わるミュージシャン達が共通して持っていた意識が互いに化学反応を起こして、

切磋琢磨させていたのだろうと思わせてもらいました。

好きな音楽を好き勝手に偏見と愛情を持って語る。こんなに幸せな事はありません。

よう
よう

好きな音楽を好き勝手に語り続けます!

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