【クラウトロック】オススメ名盤|テクノ|シンセ・ポップ|実験的精神が今に繋がる!|名バンド|ジャーマンロック|part2

クラウトロックが影響を与えた音楽

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クラウトロックの「クラウト」はもともとドイツ人を蔑んだ意味合いが少し含まれる言葉だったようです。

つまりクラウトロック、という言葉もドイツ人の演奏するロックのことを指す蔑称として使われていたということ。

当事者であるドイツ人達はその呼称を受け入れて、自分たちの楽曲のタイトルにもその名を取り入れるようになり、

逆手にとったアイデンティティとして確立していきました。

クラウトロックには独創的なものが多く、その後の音楽に多大な影響を与えていることは周知の事実。

そのうちの一つ、最も代表的なものが、テクノではないかと言われます。

今回はその辺りのバンドを含んでまとめてみたいと思います。

題して、エレクトリック、ミニマル系ということにしました。

タイトルのセンスのなさは目をつぶってください。。。

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エレクトリック、ミニマル系

1,KRAFTWERK

引用元:YouTube

クラシックを学んでいた2人の青年が電子音楽と出会い、前衛的な音楽活動を始めました。

クラウトロックの功績の一つにこの電子音楽、電子楽器の導入が上げられるのではないでしょうか。

クラウトロックというか、クラフトワークの功績。

あえてこのアルバムをピックアップしたのは、私の好みもありますが、

のちのテクノの源流とも言われるアルバム「Autobahn」に微妙に繋がらない。

でもこの実験的で前衛的なアルバムにはこの後の彼らのスタートが間違いなく刻まれている。

そういう気がするからです。

2,NEU!

引用元:YouTube

このビートをどう解釈するか。

賛否両論。

シンプルすぎてしまうのかしれないこのビート。

しかしこの時代の発明と言っていいこのビートは、

後のテクノからポストロック、音響派に至るまでどんなジャンルの音楽にも影響を与えているでしょう。

普遍的で酩酊的。

そのシンプルなビートに酔って陶酔しましょう!

3,LA DUSSELDORF

引用元:YouTube

ノイからメンバーが抜けて始動しました。

前バンドと同様にシンプルなワンビートに乗せて歌い上げています。

相変わらずの一貫したこのビートに歌が全面的に加わって、よりシンプルな明快さが露わに。

こんなにシンプルに刻んで、歌って、それでこの高揚感。

誰にでもできることじゃない!

4,TANGERINE DREAM

引用元:YouTube

エドガー・フローゼ、クラウス・シュルツェ、コンラッド・シュニッツラーという偉人達により結成されたバンド。

ピックアップしたアルバムはそのオリジナルメンバーによるもの。

以降のアルバムはメンバーも違い、このアルバムをチョイスするのはどうかという意見もあるかと。

でもここがスタートです。

電子音楽、現代音楽によるロックの演奏。

現代音楽の影響を受けているバンドは数知れず。

そこに電子音響なども加わってまた違った個性。

5,KLUSTER

引用元:YouTube

tangerine dreamを抜けたシュニッツラーと、ハンス・ヨアヒム・レデリウス、ディーター・メビウスによってスタートしたkluster。

電子楽器がほとんど使用されておらず、生の音が存分に味わえる生粋のアート作品、現代音楽作品としてのアルバムが発表されています。

私は音源を探すのに大変苦労していた世代なので、youtubeはともかくサブスクでも聴けるなんていい時代だ。。。

6,CLUSTER

引用元:YouTube

“K”のクラスターを抜けたレデリウスと、メビウスによって”C”となって改めて結成されたクラスター。

初期は前クラスターからの路線が色濃く、電子音響による現代音楽的な要素が多い印象。

その後少しずつメロディックな、ポップな要素を含んで全く別なバンドへと変貌を遂げていきます。

そうして作りあげられてきた音楽性は後のシンセ・ポップの源流の一つとも言われています。

7,HARMONIA

引用元:YouTube

クラスターの2人に、neu!のミヒャエル・ローターを加えて結成されたユニット的バンド。

誰がなんなのかわけがわからなくなってくるのは私だけでしょうか。笑。

クラスターの3rdあたりと時期的にも重なっているからか、音色的にも近いものがあります。

反復のリズムと電子音響にローターのギターが加わり、より生々しい音になっています。

メンバーも重なっているので必然的に似た雰囲気になるのは仕方ない?

反面、その違いを味わえるのがまたこの偉人達の驚異的なところにも思えます。

8,CONRAD SCHNITZLER

引用元:YouTube

tangerine dream、klusterを経てソロ活動を開始。

その作品は1000タイトル近くを誇ります。

それゆえに、他のバンドやアーティストのような紹介の仕方がし辛いような気がするという逃げ方を私はしようかと思います。笑。

シュニッツラーのその作品の表現方法、制作方法を読み解いたとしてもそれは一部を切り取ったに過ぎない。

ある本にも似たようなことが書いてありましたが。。。

手数の多さからも分かるように、その一つ一つの作品に正解はない。

偶発性に委ねられた作品達を数多く体感できる。

現代に残された贅沢なのではないかと私は思います。

9,ROEDELIUS

引用元:YouTube

クラスターを経てのソロ活動。

この人も数多くの作品を生み出していて、この時代のドイツにはこんな天才がなんぼ程おんねんといった感じなんですが。

クラスターなどと同じように電子音響や実験的な音楽としての影響も感じさせつつ、

レデリウス自体はクラシックにも影響を受けているという一面も。

後のアンビエントミュージックに影響を与えるような、穏やかで静的な音楽を多く生み出しています。

10,MOEBIUS

引用元:YouTube

クラスターの変な音担当、だそうです。

ソロ作聴くと、確かにムニョムニョ言ってます。

それがメビウスの大きな個性。

様々なコラボ作品がありますが、どこにいもその音は存在感を大きく出しています。

ミニマルミュージックとしても、電子ノイズとしても、

エレクトロポップとしてもどの音楽にも適応する驚異のムニョムニョです。

11,KLAUS SCHULZE

引用元:YouTube

シンセ・サウンドの第一人者にして、tangerine dream、ash ra tempelを遍歴してきたこれまた偉人。

遍歴してきた、またこれまで紹介してきた他の実験的なバンドなどとも少し違う。

よりプログレッシブに、ドラマチックに、物語性を持った楽曲が展開されています。

映画音楽やオペラ作品も知られています。

日本の音楽家、喜多郎に電子音楽の基礎を指南したそうです。 ありがたや。

12,SAND

引用元:YouTube

録音にクラウス・シュルツェが関わっているバンド。

実験的なエレクトロサウンドがあったり、

のちのニュー・ウェイヴにも繋がるような打ち込みのロックサウンドがあったり、

はたまたサイケデリックな電子音楽があったりと一筋縄ではいかない良バンドです。

13,EMTIDI

引用元:YouTube

Pilzレーベルからの一枚。

男女混声ヴォーカルによるフォーキーなプログレッシブロックバンドです。

フォークとロックと、時折垣間見えるのは、同時代のクラウトロックの特徴の一つ、電子音響によるアンビエンスな音世界。

アシッドなフォークや、混声ヴォーカルの世界観ともうまくマッチしています。

今に繋がるエレクトリック

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タンジェリンドリームやクラスターの面々の影響や、実験的精神。

それはクラウトロックのある一面においての成功と発展に大きく関与していると思います。

彼らの実験的精神はクラウトロック以降の音楽への多大な影響であり、

それ以前からある実験音楽や、現代音楽と関連づいている。

そして、今もなお連綿と続いている。

そのことへの大いなる貢献とも言えるのではないでしょうか。

この次はサイケデリック・ロック系、とストレートに行きたいと思います。

またお会いしてください!絶対に!!!

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